このPULSE ™ ソフトウェアは音響管や透過損失管などの材料試験管とともに使用します。試験者は試験したい材料のサンプルを音響管に入れます。管内のスピーカから正確に定量化された音を放射し、管内面の表面に取り付けられたマイクロホンが材料両面の音圧レベルを測定します。その後、ソフトウェアが信号間の差から材料の音響特性を算出します。
本ソフトウェアはISO 10534-2、ASTM E1050-19、ASTM E2611-09の各規格に適合した測定と計算により、吸音率と表面インピーダンスの決定します。
使用事例
- 騒音制御製品の開発
- 航空機客室内および車室内の音響快適性の設計
- 規制に対する材料の順守の検証
- 競合他社の製品のベンチマーク
- 最適な吸音処理の選択
- 計算方法の確認と校正
- 自動車の通過騒音試験の路面吸音率測定
材料特性
材料による空気伝搬音の吸収や空気伝搬音透過の低減を目的にする場合でも、音響設計士や音響専門家は音響材料の効果を把握する必要があります。材料サンプルやクーポンテストは迅速かつ便利な方法です。音響管(定在波管)は高い再現性のある試験条件を保証します。高精度な結果を保証するために、試験前に各マイクロホン位置で信号対雑音比(SNR)を決定できます。材料の音響特性は透過損失を含めた吸音率、反射率、インピーダンス、アドミタンスの各観点を考慮して決定されます。
材料試験の事例
音響快適性を追求する設計者は、車室内や航空機客室内の開発工程の初期にトリムライニング、ヘッドライナー、シート、マルチパネルシステムなどの構成要素による音響的な影響を予測する必要があります。本ソフトウェア、その関連ハードウェアは、車のキャビンや航空機客室などの音響キャビティ内の音場を予測するための分析計算ツールに対して入力データを提供します。これらのツールには有限要素モデリング(FEM)と境界要素法(BEM)が含まれます。
機能
- 垂直入射吸音率の専用ソフトウェアテンプレート
- 垂直入射音響透過損失測定の専用ソフトウェアテンプレート
- 吸音率、複素反射係数、複素音響インピーダンス、複素音響アドミタンス
追加機能
- 当社は製造工程後で音響材料が実装済みの場合や現場での音響材料試験など、材料サンプルを使用できない試験に対してポータブルインピーダンスメーターシステムを提供しています。
- 自動車の通過騒音試験のための路面吸音率の計算にこのソフトウェアを使用します。ブリュエル・ケアーの専用音響管とともに使用します。
測定データと結果は、カスタマイズされたレポート作成とポスト処理のために使い慣れたMicrosoft Excel®ワークブックとして簡単に保存できます。