TSR 時間選択応答測定
- オフィス環境でも、妥協のない計測結果を
7797型 PULSE 基本電気音響 に時間選択応答測定(Time Selective Response: TSR)機能が追加されたことで、PULSEでラウドスピーカ、マイクロホンの擬似自由音場計測が可能になりました。これにより、インパルス応答、出力応答、周波数応答、インピーダンスといった電気音響の基本特性を、無響室がなくてもすばやく正確に計測できます。TSRでの高調波ひずみ計測にはオプションソフトウェアの BZ-5742を、指向特性とポーラプロットには BZ-5551 を追加してください。
周波数範囲、掃引時間、時間遅延、時間範囲、信号レベルといったTSRの測定パラメータは、グラフィックなユーザインタフェースで簡単に設定できます。さらに時間窓は、自動または手動で調整可能です。手動で調整する場合、計測したインパルス応答のグラフで自由に時間窓を位置あわせでき、それに応じて対応する周波数応答が即座に更新されるので、時間窓の調整結果を周波数領域で随時確認することができます。周波数分解能、時間分解能、掃引時間などの関連パラメータも表示されており、またこれらはTSRの基本的な測定パラメータの最適化に使用できます。
SN比向上には、平均化処理を利用できます。また整定現象(セトリング現象)の影響を軽減または除去するためには、掃引開始前にコンディショニングトーンを適用できます。特定の周波数範囲で信号レベルを一定にする必要がある場合、たとえばラウドスピーカを使用して補聴器を試験する際には、出力イコライゼーションを使用できます。
マルチチャンネル分析機能は、幅広いアプリケーションにおいて有用です。たとえばマイクロホン計測では基準マイクロホンを使用することがありますが、この場合試験マイクロホンと基準マイクロホンの同時計測が可能です。ラウドスピーカ計測では、周波数応答、高調波ひずみ、インピーダンスを同時計測することができます。
TSRで計測されたデータは、PULSE 電気音響アプリケーション用データマネージャへ保存することができます。保存されたデータは、あらかじめ設定したMicrosoft® Word のレポート用テンプレートとPULSE Calculatorを使用してレポート作成、ポスト処理、演算を行うことができます。
さらに、電気音響デバイスの音響性能を評価する測定手順は、PULSE シーケンサ を利用することで簡単に自動化できます。シーケンサエディタは、計測ステップをドラッグアンドドロップの簡単な操作でシーケンスプレイウィンドウへ移動することで計測手順一式を構成できる強力なツールであり、またシーケンスプレイでは複数回計測などを制御することもできます。
PULSEはいまや、自由音場と近接音場計測をサポートします。
PULSE 基本電気音響 パッケージはすでに定常状態応答計測(Steady State Response: SSR)を搭載していますが、TSRが追加されたことでPULSEベースのオーディオアナライザは擬似自由音場と近接音場計測をサポートするようになりました。すでに述べてきたこれらの特長を組み合わせることで、近年のオーディオ機器の研究開発に携わる音響エンジニアのどのような要求にも対応できます。