次数比分析

回転機械と往復機関において、荷重変化や可動部品の欠陥は振動やそれに伴った騒音の原因となります。これらの振動の現れ方は可動部品と静止部品の構造特性によります。次数比分析は、スペクトルと時間の履歴を回転に関連付け、振動と騒音のメカニズムを扱うツールです:

  • 危険速度
  • 励振されている固有モード(弱点)
  • 不安定性
  • 荷重変動

ブリュエル・ケアーは次のような次数比分析手法を提供します:

  • FFT分析による周波数スペクトルを基にした次数比分析
  • トラッキングによる次数スペクトルを基にした次数比分析

これらの手法ではリアルタイムで分析され、単一もしくは複数の分析結果を表示でき、ウォータフォールやカラーコンター図、また回転次数ごとのRPMに対するスライスなどを選択いただけます。

  • Vold-Kalman次数トラッキングフィルタ

この方法では収録された時刻歴データを基に、個々の次数成分の大きさと位相、つまり単一もしくは複数の次数に対するPAS(位相付オートスペクトラム)もしくは波形信号を抽出します。

全ての方法において、複数のタコ信号とリファレンスとして電圧/回転数信号をサポートしています。また、 Autotracking機能を使用することで、直接タコ信号を収集していない場合でも、測定信号からタコ信号を抽出することが可能となります:

  • 回転数に対する1/nオクターブスペクトル
  • 回転数に対する重みづけ音圧レベル
  • 時間に対する回転数プロファイル

また、7769型 PULSE Auxiliary Parameter Loggingを使用することで全てのデータに温度や油圧、位置、風速などのタグ情報をつけることができます。補助パラメータに対する全ての結果を表示することが可能です。

7702型 次数比分析

7702型はPULSEシステムにタコメータと次数比分析の機能を追加します。任意のトリガ設定を追加でき、ポスト処理で生成した関数を使用することも可能です。7702型でメインに使用しているコンポーネントはPULSE Application Projectに全て内包されており、ユーザは計測タスクに合わせて簡単にカスタマイズすることができます。

用途:

  • 回転による騒音、構造的な騒音、振動現象の分離
  • 回転振動により発生する騒音の同定
  • 危険速度と共振の測定
  • 回転機械における不安定個所の調査

7703型 Vold-Kalman次数トラッキングフィルタ

7703型は機械システムや音響システムにおけるハーモニックレスポンスや回転次数負荷や周期的負荷のトラッキング分析に威力を発揮します。この方法は複数の回転軸を持つシステムにおける近接もしくは重なり合った信号成分の抽出に威力を発揮し、従来の方法と比べてより詳細な周波数特性や次数特性の問題解決を行うことができます。このトラッキング分析性能は回転数変化率に依存しません。

 

タコ信号の正確な検出のための総合設定メニュー。複数のタコ信号と複数リファレンス次数比分析をサポートしています。Autotracking機能を使用することで測定データから回転情報を抽出することもできます。
FFT分析ベースのランナップ/ダウン分析。平均回転数に対するスペクトル。次数成分と構造共振を簡単に同定できます。3次元表示後に次数成分と共振を任意にスライスし抽出することが標準機能としてできます。
次数比分析ベースのランナップ/ダウン分析。高次数成分までスメアリングなしに正確な測定が可能です。補助カーソル機能を使用することで、標準機能として高次数成分の抽出が可能です。
回転数に対する次数もしくは構造物共振。スライスとコンター図上では、時間、温度、油圧など、これらのスペクトルに関連付けられているパラメータをタグとしてつけることが可能です。

  
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