SONAH手法によるコンフォーマルマッピング
コンフォーマルマッピングを用いれば、測定対象物の表面モデル(任意形状)上に直接、音圧・音響インテンシティ・粒子速度の分布図を描くことができます。他のマッピング手法は、実用上の理由、あるいは計算アルゴリズム上の理由によって、一般に音源形状を単純な平面(または球面)に近似する必要があります。局所的な測定が可能なSONAH手法を用いれば、複数回のパッチ測定に基づいて音源面上のレベルを計算することができます。たとえば、位置検出装置を内蔵したハンドヘルドアレイを用いて、音源周辺の測定可能な位置においてパッチ測定を行います。
音源から少し離れた位置で測定あるいは計算したマップと比べると、実際の音源面にフィットしたマップは解像度が良く、結果を誤って解釈する危険性も低くなります。また、計測結果を音響技術者以外の方に伝えるのも容易です。
アレイを接近させることさえできれば、測定対象物近くのどの位置でも測定できるため、試験対象音源の特別な準備にかかる時間を最小限に抑えることができます。たとえば、テストベンチ上でエンジンのマッピングをする場合、全体にアレイを接近させるためには、燃料パイプや排気系、電線などの位置を変更するのにかなりの時間がかかります。コンフォーマルマッピングによって、もはやこのような時間は不要になります。
硬い表面上の空気の粒子速度は表面そのものの振動速度とよく一致することから、構造モデルとの相関関係を分析するために、粒子速度の計算結果を直接利用することも可能です。