音響ホログラフィ - STSF

近距離場音響ホログラフィ(NAH)は、音場のサンプリングによって騒音源の分布図を作成する手法です。この手法は非常に正確であり、測定面を奥行き方向に平行移動したあらゆる平面において、音圧、音響インテンシティ、粒子速度などの音場特性を計算することができます。またこの手法は分解能が非常にすぐれており、低周波においても音源を分離して識別可能です。
 
ブリュエル・ケアーの独創的なSONAHアルゴリズムを用いれば、低周波数の限界を従来のNAHの1/5にまで押し下げられるだけでなく、不規則配置型アレイが使用可能となるため、音響ホログラフィとビームフォーミングの測定を同一のアレイによって行うことができます。 これら二つの手法を組み合わせることによって、全可聴周波数範囲において良好な分解能を確保できます。
 
PULSE の STSF ソフトウェアは、わかりやすいツリー構造が中心となっており、測定・計算のセットアップ内容やデータをツリーを使用して管理することができます。ツリー内のデータは、ドラッグ&ドロップ機能によって取り出し、2次元あるいは3次元で表示することができます。また、計算結果と測定対象物の画像を重ね合わせて表示することも可能です。

用途

  • 音源位置の特定
  • エンジンや車両部品、家電製品、電動工具など、小~中程度の大きさの測定対象物からの騒音マッピング
  • 音源となっている各部分の音響パワー計算による寄与解析
  • 測定プロセスの完全自動化

特徴

  • 音圧、音響インテンシティ、粒子速度のマッピング
  • 対象音源の画像と重ねて表示したアニメーションなど、直感的なドキュメント化が可能
  • 低周波から中周波におけるマッピングが可能(100Hz – 5kHz)
  • 非定常オプション:時間、RPM、アングル領域での平均化が可能であり、また音源位置における結果の試聴が可能
  • ビームフォーミングやコンフォーマルマッピングへの拡張が可能

スクリーンショット:

STSFでは音源面にごく近い平面について計算を行うため、高分解能のマッピングが可能です。音響インテンシティをマッピングすれば部分的な音響パワーのランキングも可能となり、容易に音源を比較することができます。 
ロボットを使用すれば、スキャン測定を自動化することができます。これは時間の節約になるだけでなく、測定位置の正確さや再現性を向上させることができます。
時間領域音響ホログラフィにもとづいた非定常STSFを用いれば、時間・RPM・シャフトアングルの関数として騒音をマッピング可能です。様々な製品の詳細な挙動について、新たな知見を得ることができます。
時間分解能が高いため、非定常STSFでは過渡音のマッピングや、ブレーキ音のような再現が難しい現象のマッピングが可能です。

  
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