次世代の加振試験コントロール
By Peter Sims
13 Sep 2011
ブリュエル・ケアーのVC-LAN加振コントローラの開発は、加振試験の拡張性を高めることを目標としています。
|
Automotive | Aerospace | Products
|
|
|
新世代の加振コントローラは、当初から LDS の Comet と Laser を凌駕する後継機種として開発されました。そのため LDS モデルと同様、ブリュエル・ケアーの VC-LAN コントローラもまた、2つのモデルを用意することによって、試験で必要とされるレンジを完全にカバーできるようにしました。
同様の安定性を持った2つのモデル
7542型 VC-LAN 加振コントローラは8入力チャンネルを制御/リミット設定両用に備えています。一方、小型の兄弟機である 7541型は2~4入力チャンネルが必要となるアプリケーションに最適です。モジュール式で拡張性のある7542型では、同時に複数のユニットを使用することができ、最大で64入力チャンネルを制御/リミット設定に使用することができます。
できる限り短い時間で操作を習得できるよう、各 VC-LAN コントローラには共通で、各試験用に最適化された特徴的なアプリケーションが備わっています。こうすることによって、製品試験や耐久性試験、航空宇宙産業のいずれにおいても、試験結果を非常に簡単に、素早く得ることができるのです。新しいコントローラは、これら3つの分野に適用することを想定して開発が進められたため、特にこれらの分野の要求を満足するような設計がなされています。
LAN による接続
VC-LAN コントローラの特徴の一つはLANによる接続です。有線だけでなく無線でも制御 PC との接続が可能となっています。この機能により、単機はもとより複数のコントローラを集中制御することが可能となりました。その結果、各テストベッドの振動台から離れた場所に設置することが可能となりました。また、加振器の近くにコントローラを設置することで、ケーブル長を削減することができ、なおかつシステム全体をリモートで管理・分析することができます。
操作性の良さは製品を差別化するためのキーテクノロジーとなることが多く、使用するハードウェアを決定する上で重要な要因となっています。7542型/7541型共に、入力信号のアンダーレンジとオーバーロードが事実上発生しないため、設定時間の短縮と試験工程の簡素化が可能となっています。これは A/D コンバータの並列化により実現された130dB の入力信号ダイナミックレンジによって可能となっており、入力レンジの調整が不要です。
統合化による相乗効果
7542型/7541型共に、人工衛星のような複雑かつ脆弱な構造物の試験も可能なように、安全性と解析能力を強化しています。7542型のモジュール式構造は、制御信号として64チャンネルまで、試験中止モニタ用としては1000チャンネル以上使用することが可能です。これにより、1000ヶ所のモニタ点のうちの1点でもリミットを超えた場合、即座に試験を止めることができます。
この豊富なチャンネル数は、ブリュエル・ケアーの PULSE データ収集ハードウェアと統合するという独特の方法で実現しています。LAN 接続によって PULSE のモジュール式構造の利点を活用できるようになり、必要なだけの試験中止モニタチャンネルを加えることのできる拡張可能なシステムが実現しました。さらにこの相乗効果により、制御と同時に解析タスクのためのデータを収集できるシステムの構築が可能となります。
スタンドアローンの安心感
試験の際に PC を必要としないスタンドアローンモードは、7542型の操作性を向上させるためのもう一つのキーテクノロジーであり、製品試験分野からのご要望にお応えしたものです。フロントパネルに配置されたボタンによって経験の少ないオペレータでも最初から簡単に試験を行うことができるため、計画外の操作や不正な操作を防ぐことができます。さらに内蔵バッテリーによって、人的エラーによって起こりうる不意の停電があったとしても、試験を完遂することができます。
耐久性試験においては、テストで使用する全ての機器を、外付けの環境条件用チャンバーも含め、自動的に協調・統合することができます。加えて、本ソフトウェアには kurtosis コントロールおよび加速試験用の先進的な試験方法を搭載しています。これにより試験時間を短縮し、製品開発のコストを圧縮することが可能となります。当然、どちらのコントローラにもランダム、サイン掃引、共振加振、衝撃、ランダム・オン・ランダム、サイン・オン・ランダム、衝撃 SRS、実波形再現に対し制御/解析可能なソフトウェアが準備されています。
Data data data ...
VC-LAN コントローラの組込データベースによって試験設定やデータをキーワード検索によって、素早くかつ簡単に呼び出せるようになりました。製品設計を円滑に進めるために、業界標準ファイルフォーマットである ASAM-ODS で全てのデータが保存されます。これにより、実際の試験に関わっていない第三者と簡単にデータを共有することができます。
| 「レポートの作成は試験の重要な一部分なので、素早くかつ簡単な「ワンクリックレポーティング」機能をコントローラに搭載しています。」 |
レポートの作成は試験の重要な一部分なので、素早くかつ簡単な「ワンクリックレポーティング」機能をコントローラに搭載しています。たった1回のクリックによって、設計部や顧客向けのレポートを作成できます。また、「アクティブレポート」の機能により、コントローラにアクセスすることなく Microsoft® Word® 上で全てのデータプロットに対し、スケールを変えたり、ズームしたり、カーソルを当てたりすることができます。
VC-LAN ユニットは、インテリジェント接続と操作性の良さによって真の次世代コントローラとなっています。また、高い柔軟性を有しており、未来への挑戦のための機能をフルに備えています。お客様は、必要な加振システムと測定システムを単体で実現しているシステムが得られるだけではなく、サプライヤが単一であるため、幅広いバックアップサービスやトレーニングネットワークを、投資の見返りとして得ることができます。
最新の業界別ニュースを読む