2007年4月
「dB」デシベルと読み、10分の1ベル(Bell)を表現しています。
(その意味や定義は、規格書や、機械や電子工学の教科書はもちろんB&Kポケットハンドブックなどに、広く紹介されています。)
また、表記方法に特徴があります。国際単位系では人名に由来する単位は大文字を、その補助単位は小文字を使うことがルールになっているからです。ですから、「db」や「DB」はルール違反です。
ところで、Bellは電話機の特許取得者として有名ですが、その動機は意外と知られていません。Bellは聴覚障害者のためにVisible Speechの研究開発の途中で、電話機を開発しました。
また、その成果である電話の評価において、彼の名前にちなんだBという単位が用いられていましたが、現場で2つの電話機を聞き比べた場合に、「聞き分け可能な最小振幅の相対比(約10%)に相当する10分の1ベル(dB)」がちょうど好都合な表現であったわけです。
その後、主観評価に基づいた音圧の振幅を得るために、必要な電圧や電流を議論することにつながったわけです。つまり、実は音の物理量は主観量に対応するように、後から決められたものです。
また、注目すべきエピソードは、彼こそが三重苦に苦しむ少女時代のヘレン・ケラーに、家庭教師であるサリバン先生を紹介した人であり、一生をかけて交流しつづけたことです。小学校生向け伝記には、彼の名前はほとんど出てきませんが、音響技術者を超えた偉大な人でした。
