音響校正器
2008年3月
今回は、騒音計や音響計測に使う、音響校正器の役割を紹介します。ブリュエル・ケアーの騒音計は、音響校正器と共に使うことを意図して設計されています。騒音計を日常使う場合に、その環境に問題がないとしても、現実に騒音計の先端に付けられている計測マイクロホンが正しく動作していることを確認しなければなりません。一般に、マイクロホンをなにかにぶつけたり、騒音計に衝撃を与えてしまうことは良くあることです。
一般に、振動板を含むコンデンサマイクロホンの機械特性、温度特性、電気特性が正確に維持されていなければ、安定した音圧感度は得られません。電気信号を使って騒音計が正しく動作していることを確認は比較的簡単ですが、センサーであるマイクロホンの感度は、初期校正値(または最後の校正値)の値から変化がないことを信じるしか手段がありません。
では、感度変化の有無を確認するための最も簡単な方法はなんでしょうか。それは、小型の音響信号発生装置として音響校正器を利用することです。これが、音響校正器の第1の役割です。騒音計またはマイクロホンを含む計測システムが過去の状態と変化があるかどうかを確認することです。重要な測定の場合には、測定前と測定後のダブルチェックを行うことで、その期間の測定結果の信頼性を保証できます。
もう1つの役割は、音響校正器の振幅レベル(1kHz、94dB)を、既知信号の時間信号として記録しておくことです。これによって、測定システムの全体の状態を、後日、再確認することができます。テープレコーダや付属の増幅器のゲイン設定などを確実に再現することができます。
もちろん、この2つの役割を果たすために、音響校正器は騒音計よりも安定していることが要求されます。もっとも確実な方法は、音響校正器定期的に(例えば1年に1回程度で)検査を受けておくことが推奨されます。

4231型 音響校正器