ロボットが試験準備の90%を短縮
By Sheelagh Kononenko
05 Feb 2010
コニカミノルタの音響試験室では、これまで音響パワー試験用のセットアップに45分かかっていましたが、ブリュエル・ケアーのロボットシステムを導入することで準備時間は5分未満に短縮されました。
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Consumer Products | Case Study
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コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社(以下コニカミノルタ)に新しく建設された音響試験棟は、世界トップレベルの音響特性と装置を誇っています。ブリュエル・ケアーは、コンピュータ制御の音響パワーの自動計測用マイクロホンポジショニングロボットを含むPULSEをベースとしたターンキーシステムで貢献しています。これまで45分を要していた試験準備が、新しいシステム導入により、現在では5分もかかりません。
新しい音響試験棟
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| 図をクリックして拡大 | | マルチマイクロホントラバース装置による19本のローノイズマイクロホンのセットアップ例 |
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コニカミノルタの音響試験棟は愛知県豊川市の瑞穂サイトに2008年3月に建設され、同年7月から運用が開始されました。この試験棟には半無響室があり、そこにマルチマイクロホントラバースにより最大19本のマイクロホンを同時に定位置に移動できる最新システムが設置されました。このシステムでは、位置だけでなく、マイクロホンの角度も自動的に調整されます。このトラバースの導入により、マイクロホン位置の再現性は劇的に改善され、計測精度もさらに向上しました。このシステムは、この種のものでは世界初であり、複合機(MFP)やプリンタを対象としたさまざまな計測に使用されています。
今回の音響計測システムに求められた用途は次のようなものがありました:
- 規格および法令の順守のための適合試験
- ターゲット設定と比較
- 競合製品のベンチマーク試験
マイクロホンロボットが設置された半無響室の暗騒音は5 dBAしかなく、カットオフ周波数は100 Hzとなっています。マイクロホンの位置決めは部屋の外からビデオで監視しながらコントロールすることができます。ロボットに加えて、計測システムには以下のような機材が含まれます:
- Dyn-Xモジュールで構築された24チャンネルPULSE Dフレーム
- 4955型 ローノイズ自由音場TEDSマイクロホン 20本(同時に19本が使用され、1本は予備)
- 4231型 音響校正器
ソリューションプロバイダ
コニカミノルタ アシスタントマネージャの松永 東氏は、ブリュエル・ケアーを選定した理由を説明します。「ISO 17025(試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項)は非常に高い仕様を要求しています。この仕様にブリュエル・ケアーがトータルソリューションを提供する実力を有していると判断しました。適切かつ安心なサポート体制が構築されていることや、さらにはブリュエル・ケアーの精度・品質・信頼性は世界的に評判が高いこともソリューションプロバイダとして採用した理由です。」
米国のNISTによるISO/IEC 17025認証を取得したことで、この設備でブルーエンジェルマークで知られるドイツ環境ラベルの申請に必要な音響計測を行うことができるようになりました。つまり、これまでドイツの認証試験機関に依頼していたデータ計測を社内で手早く行うことができるようになり、ブルーエンジェルマークの取得にかかる時間を大幅に短縮し、EUやその他の市場に迅速かつ信頼できるサポートを提供することが可能になりました。
準備時間の90%を短縮
| 「私たちはこの新しいシステムを導入できたことをうれしく思っています。以前は準備だけで45分かかっていました。それが今は5分足らずです。」 |
このシステムは大きな成功を収めました。松永氏は次のように述べています。「私たちはこの新しいシステムを導入できたことをうれしく思っています。以前は準備だけで45分かかっていました。それが今は5分足らずです。」
さらに続けます。「この新しい装置は非常に柔軟で効率がよく、セットアップの時間を大幅に短縮してくれました。PULSEと160 dBのダイナミックレンジを持つDyn-Xモジュールは、試験データの取得と評価を短時間で行うには欠かせません。また、計測手順のミスが無くなり、非常に精密な音響計測が実施できます。」
松永氏は終わりに次のとおり述べています。「新製品開発に携わる多くのR&D技術者がこのシステムに信頼を寄せ、日々の静音化業務で活用しています。」
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| コニカミノルタの松永 東氏(アシスタントマネージャ)と田代 茂氏(アシスタントマネージャ) |
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アシスタントマネージャである田代 茂氏もまたこのシステム導入を喜ばしく感じている一人です。「システムのすばらしい性能に感動しました。」と、言います。「今回の導入の目的は、静音化にこれまで以上に注力できる開発環境を構築することでした。」
さらに続けます。「2009年前半にbizhub C360/280/220を開発する際には、この新しいシステムにより開発初期段階で騒音を非常に低いレベルにまで低減することができました。」
「顧客のためにさらに静かな製品を開発し続けるのには今回のシステムが必要で、その選定、開発にかかわることができたことを光栄に思います。」と、田代氏は述べています。
会社概要 - コニカミノルタ
コニカミノルタホールディングス株式会社は、コニカとミノルタの統合によって設立された持株会社です。グループでは、ビジネスプロダクトとサービス、産業用プロダクトとサービスなどを取り扱っています。コニカミノルタは世界的に事業を展開しています。コニカミノルタビジネステクノロジーズでは、世界中のオフィス用や産業用印刷機市場にデジタル複合機(MFPs)やプリンタなどを提供しています。
コニカミノルタは、ヨーロッパやアメリカの複合機市場で優位を占めており、コペンハーゲンで行われた先のCOP15気候変動枠組条約締約国会議では、複合機を提供するメインスポンサーに選ばれました。顧客のオフィス環境を快適にするために、コニカミノルタでは可能な限り騒音を低減すると同時に、製品性能を向上させることに尽力しています。
コニカミノルタのビジネス複合機 bizhub C360
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