繰り返し試験
現在、単一の試験を行うことに焦点を絞った研究開発用の分析ツールが多数使用されており、またそのような用途に適合するように設計されています。しかし、試験対象物を様々な構成で、様々な修正を加えながら非常に多くの回数にわたって繰り返し試験を行うプログラムも多くの業界で実行されています。これが繰り返し試験です。試験内容は一般に規格化されており、多くの場合、専用の試験場において行われます。
繰り返し試験の作業には、以下のような特徴があります。
- 専用の試験場・試験設備を使用すること
- 試験の処理量が多いこと
- 作成されるデータが大量であること
- 測定者とデータ使用者が異なること
- オペレータの力量が様々であること
- 様々な標準試験を行うこと
これらの特徴があるため、特殊なタイプのシステムや、システムの組み合わせが必要となります。もはや、システムが実行できる分析内容のみが問題なのではなく、関係する、あるいは関係のない、以下のような他の多数の事柄が問題となります。
- 測定サイクル時間 ― いかに素早く測定を完了できるか(セットアップ時間・報告書作成時間を含む)
- 異なる規格に準拠した試験を行うために、いかに迅速にシステムを再構成できるか
- システムのキャリブレーション要件は何なのか
- いかに素早くエンドユーザにデータを届けられるか
- 操作の容易さ ― いかに短期間で試験担当者がシステムのスピードに追いつけるか、そしてどれだけのレベルの専門技量があればシステムを操作して規格試験を実行できるか
- データ管理 ― いかに適切にデータを保存し、後で簡単にデータを取り出せるようにするか
- 別々の試験の結果をどれだけ容易に比較できるか
以上のように、ベーシックな測定装置(分析器)よりもはるかに多くのことが要求されます。自動化やユーザーインターフェースのカスタマイズが可能であること、また、異なる測定を行おうとした際にすぐに構成を切り替えられるように、測定セットアップを保存できる手段があることが必要となります。データ管理システムについても、測定データを秩序立って保存できること、また試験室から離れた場所にいても、高価なデータ閲覧用ソフトウェアを使わなくても測定データを使用できるようなファイルフォーマットで保存できること、などが要求されます。